WORKS
作品紹介
建築デザイン
Nakameguro (TOKYO)
桜並木へ開放した地域交流型園舎
本園は区立保育園の老朽化に伴い、新たに民営化として建替えたものである。敷地は目黒区内の閑静な住宅地で、道路を挟んだ対面側には潤沢な緑地帯が広がっている。この良好な環境を活かすべく園舎を計画した。
本園には地域子育て支援室という従来の保育園にはない場所を保育室と共に併設している。近年は待機児童数の増加と共に、子育てをする保護者の不安感や孤立感の緩和等、様々な課題があり、園や保護者だけではなく地域住民と共に子供を育む環境を形成することが大切である。ここでは、子育ての相談や、近隣の誰もが利用できる地域のカフェとして、地域に開かれた保育の場の形成を目的としている。
3階建ての園舎内部には縦動線である開放的な階段室を配置して、大きな一軒家の中をぐるぐる廻っていけるような回遊性が生まれる工夫を行っている。また、外遊びの場として南側や屋上には園庭を設け、保育室から縁側、園庭まで素足で遊ぶことができる。
都心でありながらも、のびやかな保育環境の実現を目指している。